2月10日

*** 言語野の場所 ***


以前、日本のテレビで、面白い実験を見たことがあります。

英語と日本語を、それぞれ流暢に話す、バイリンガルの人と、
大学で、英語を勉強してるけど、英語は苦手、という人の
脳波を計って、どういう風に脳味噌を使っているかというものです。

2人にそれぞれ、日本語と英語の文章を読んで貰ったり、
日本語と英語のニュースを聞いて貰ったりして、
脳のどの部分が、使われているかを調べたのです。


バイリンガルの人は、日本語を読んだり聞いたりするときに
使っている脳の部分と、英語のときに使っている部分が違いました。

一方、英語が苦手な人は、英語も日本語も、
同じ場所を使っていました。
(どちらも、日本語用の言語野を使っていました。)


この番組では、脳の同じ言語野を使っている限り、
英語は、上達しないと、言っていました。

じゃあ、どうやって、脳を使い分けたら良いのか、
というのは、分からないのですが、
確かに、そうなのか〜、と思う話を聞きました。

ロシア人の友達、アンジェラですが、
今、私も、彼女も、州の無料の英語のクラスに行っています。

アンジェラは、ロシア語とドイツ語が話せます。

ドイツ語は(多くのヨーロッパの言葉はそうですが)
単語とか、文法が、とても、英語に似ています。
ロシア語は、ぜんぜん違うそうです。

アンジェラの旦那さんは、ドイツ人なので、
普段は、ドイツ語の方を良く使うそうです。
そして、そういうときは、
英語も、割とすんなり入ってくるそうなのですが、

同じクラスに、もう一人ロシア人がいて、
彼女とずっとロシア語を話していると、
当然、頭の中もロシア語になり、
そうすると、途端に、英語が分からなくなるそうです。

不思議な話ですが、確かに、使う脳の場所が違うと
思えば、なるほど、納得です。


私も早く、脳を使い分ける様になりたいものです。


そんな、私も、ちょっと、嬉しいことがありました。
スーパーに買い物に行って、
$10.25の買い物に、$21出しました。
($20出して、$1がいっぱい来るのが嫌だった。。)
でも、レジのお姉さんは、キャッシャーに、$11って打ったんです。

とっさに、(本当にとっさ、脊髄反射くらい。)
「I gave you $21.」って、あれ?っと思った瞬間に言えてたんです。

いつもなら、頭の中に、言いたいことが日本語で浮かんで、
それを、頭の中で英訳していたのですが、
まさに、口をついて、英語が出てきて、
すごく嬉しく思いながら、帰りました。
(私にとって、この際、正しく言えたかは、問題ではなくて、
いきなり「英語」が出たということが、嬉しかったんです。)


毎日、英語を聞くって、こういうことなんだ〜、
と思いました。
(今まで、いかに、さぼっていたか!!)


でも、やっぱり、ぜんぜん、しゃべれないんですけどね。。





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